初めて種から作った野菜
憧れるけれども都市部の団地暮らしでは難しいもの…それは、自給自足。
自分ちの畑でとれた野菜をとれた日に食べる…なんて話を聞くと、できもしないくせに羨まし~などと思っていました。
せめてベランダで何か作ってみようと思い立ったのですが、何せ小学校でアサガオを植えて以来、30年ほど植物なんか育てたことのなかった私…。
右も左もわからないので、とりあえず「ベランダですぐ始められる コンテナで野菜づくり」(藤田智 著/日本文芸社)という本を参考にロメインレタスを種から植えてみました。
8月に種を蒔いて芽が出た時は感動したのですが、何より難しかったのが“間引き”の作業。
密集している芽を間引いた時は、こんなにちゃんと芽吹いている子を抜いてもよいものかと恐る恐るの作業でした。
おまけに伸びた芽がからむのでそれをはずしているうちに、ピンと伸びていた芽がしなしなに…。
これ、もう無理かも?と思いながらも水やりをして、育って来た苗を大きな鉢に移したりして、
なんとか大きく育ってくれました!
そして夢にまでみた収穫!
シーザーサラダにしておいしく頂きました。
収穫はたしか11月末頃で、これまたビギナーズラックに調子をこいた私は次何を育てよう?と浮かれました。
寒い時期でも家の中で何か育てられないかと葉ネギの水耕栽培に手を出したのですが、
時期と温度管理が悪かったのか、全滅させてしまったのでした。
園芸療法ワークショップに参加
そんなこんなで、独学園芸の栄光と挫折を味わった私はたまたま近所で園芸療法のワークショップが開催されると知り申し込むことに。
元々アトピー持ちで食に興味があって薬膳や東洋医学などを勉強するようになったのですが、
そのようなものを学んでいると自然のリズムに合わせた生活をすることや、自然と触れることの大事さについて考えるようになりました。
人間社会のリズムに合わせ切ってしまっている自分のチャンネルを、自然のリズムのチャンネルと合わせていくことはできないもんかいな?
それが植物を育ててみようと思った動機でもあります。
園芸療法は病気や障害を持つ人が、植物を育てたりすることでその病状を良い方向へ持っていく…というものなので、
ただ園芸の方法を学ぶということにプラスして何か気づきが得られたらと月1回程度、計6回のワークショップに参加しています。
毎回、いくつかの苗を持って帰らせてもらって育てていくのですが、勝率は5割程度…。
一度は、こちらのバジルたちがこんなことになったこともありました。
病気になったのかと先生にたずねたら葉ダニにやられているとのこと。
葉の後ろの小さな虫を駆除して、牛乳を10倍ほどの水で薄めたものをスプレーすると良くなると聞き、
早速手当をしました。
すると、まあ、何ということでしょう!
今ではすっかり元気になりまして、料理に使ったり、ハーブティーで飲んだりと楽しませてもらっています。
植物を育てていると、毎日水をやったり、様子を見たり、時々、植え替えしたりという手間がありますが、その手間をかけることで気づくことがあったりします。
うまくいったり、失敗したり、はありますが、結果よりもそんな過程を繰り返すことがとても面白いと感じます。
さらに、そんな手間をかけて育てたものを体に入れることで、そこから力をもらったりもします。
まだまだ自然のリズムと歩調を合わせるまでには至っていませんが、
これからも植物から色々学んでいければいいなと思っています。