“寝てない”ことが自慢の時代
今でこそ、睡眠の大切さは色んなところで言われるようになりましたが、
酒女が若かった頃というのは睡眠をとらずにがむしゃらに働いていることが良いように言われていました。
特に私の上司は睡眠時間を最小限にして勉強したり働いていることに価値を見出していたので、
その頃の私は上司の教えにそんなもんかいなと特に疑問を持たずにいました。
今思えば、馬鹿だったなあ…とつくづく思います。
日本だけでしょうか?“寝ないで働く人エライ教”が流行ったのは。
「24時間戦えますか?」なんてCMが流れていた時代もありましたよね。
ただ以前は若かったこともあってある程度寝ないでいても大丈夫でした。
ところが今は40代も後半になりましたので睡眠不足だと身体が持たない→無理がきかなくなってきました。
そうなると益々、睡眠の大事さを実感するようになりました。
体に必要なものを作る大事な時間
東洋医学の考え方では体にとって必要な構成要素である“気”“血”“水”のバランスがとれていることが健康の条件です。
睡眠時間は血や水を作り出すための時間と考えられているため、その時間が足りないと血や水が足りなくなり、結果、体に必要な栄養が行き渡らず肌荒れを始めとした不調の原因になっていきます。
かくいう私はただ今禁酒中でございますが、
お酒をよく飲んでいた頃は見るわ見るわ…変な夢。これはアルコールによって眠りが浅くなっている証拠で、さらには数回に渡ってトイレに行きたくなって起きるという、最悪の睡眠の手本のような時期を過ごしておりました。
禁酒するとそういったことが少なくなって、最近はよく眠れている気がします。
最近読んだ本の中で、難しかったけど面白かったのが「眠っている間に体の中で何が起こっているのか」(西多 昌規 著/草思社)という本。
この本では、眠っている間に消化器や脳神経、筋肉や骨では何が起こっているのか?というのを説明しています。
専門用語などもあってちょっと難しかったのですが、そんな私にでも理解できたのが、
人の体には眠っている時でないとできないことがあるという…至って単純なことでした。
そしてそれができないと起きている時の体が健やかでなくなるという…。
超、当たり前のことですよね。でもそれが大事なんだというのを再確認させてもらえる本です。
それと、あまり睡眠の長さに拘らなくても自分が「よく眠れた。」と感じることが大事らしいです。
良質な睡眠のために
とはいえ、なかなか“良い睡眠”というのは難しいなとも思います。
日中、あまり体を動かせなくて体が疲れていないから寝れなかったり、ブルーライトなどの光が邪魔したり、寝る直前までやることがあって目が冴えちゃったり…。
そんな私のマイブームは部屋を暗闇にして寝る&スマホを体からなるべく離す。です。
豆電球をつけずに寝るのは怖かったりもしたのですが、やってみると意外に穴倉で眠る動物感覚が取り戻せる?と言うか、思ったよりも寝つきが良い気がしています。
あと、スマホはどのくらい効果あるんだろう?単に気分的なものかもしれませんが…。
まあ、いずれにして、お酒を飲んでいないことによる睡眠効果は出ているので、
良質な睡眠のためには眠る直前まで飲まないということが大事なのかもしれません…。